キュッチャニア Wiki
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 実質的な独裁政権ではあるが共産国家であるキュッチャニアにおいてコンピュータは重要な役割を占めており、キュッチャン総統の「統治はコンピュータに任せるべきである」との思想に基づき政治判断から農業計画、交通管制に至るまでコンピュータが支配的である。
 当初はソ連製のものを輸入していたが、国民であるモモンガに合わせ再設計されたКЮ-2(Kyu-2)やキュッチャニアオリジナルのМоф-Моф(モフモフ)などに置き換えられている。故障に備え操作卓には算盤が備え付けられるのが通例であり現在でもモモンガ用の小さな算盤が「非常用計算機」のラベルが貼られたケースに収められコンピュータの筐体に備え付けられている。
 未だ素子にリレーや真空管が用いられているが、これはキュッチャニアの技術力の問題ではなく周辺国との政情不安などから都市への核攻撃の際のEMP耐性を求めた結果であるとされる。モモンガの手により製造される真空管はモモンガの体のサイズに合わせより小型化したものが流通している。ナンバリングに統一された規格は存在せず、開発された順に番号が振られ小改良を施されるとA・B…とアルファベットが付けられる。近年になって自作真空管アンプ雑誌の作例に載ったことによりキュッチャニア製真空管のオーディオ用としての価値も知られるようになり、「キュッチャニア製真空管のアンプを使えばきゅーきゅーノイズが入って程よいトリップ効果が得られる」 との評価が得られているが、一般市場には流通していないために一部好事家の間では少数が高値で取引されている。

 キュッチャニア製のコンピュータも他国の例に漏れず頻繁な故障に備え基本的にフリップフロップなどの小さな機能ごとにモジュール化され保守点検・交換が容易になっている。
 国土はコンピュータネットワークが張り巡らされてはいるが信頼性が低いため、データのやり取りのためにモモンガが徒歩で紙テープを運ぶケースもままあるが、これは電子的な盗聴への対策であるという説もある。


 無線通信は主にモールス信号で行われており、キュッチャニアでは文章を暗号化してモールス信号で送信するデバイスが標準的である。

 全てのデバイスには固有番号が割り振られ、送信側と受信側、日時などから暗号鍵が生成されるため秘匿性が確保されている。

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